葺き替え
既存の瓦を下ろして新しい屋根材を張ります。屋根材は一次防水、その下の防水(下葺材)は二次防水の役割をしています。されにその下には野地板があり、状況によってこれらも交換や足したりします。
施工前
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鮮やかな青色が特徴で瓦屋根の中では「青緑色(せいろくいろ)」と呼ばれており30~40年前に人気でした。 棟の写真では漆喰が劣化し崩れ、棟瓦を留めている多くの銅線は切れてしまっています。 台風の時に一部の瓦が飛んでしまったということで、台風や地震の時に心配と、瓦を降ろすことになりました。
施工後
白い外壁に深い緑が映えます。見渡すと瓦・化粧スレートの屋根は黒・灰色が多く、それが一般的な屋根のイメージになっているかと思います。金属屋根でも確かにブラックはよく選ばれますが、実はグリーンも人気のひとつです。
屋根
【葺き替え】
福泉工業㈱シルキー G2 グリーン
ガルバリウム鋼板に遮熱顔料入り大柄ちぢみ塗膜を採用、意匠性と遮熱性を備え、裏面には硬質ウレタンフォームが吹き付けられ断熱効果+雨音軽減で快適な住まいを実現。
また日本瓦の約1/10(坪あたり)の軽さなので建物への負担が少ないです。
施工手順
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瓦の撤去が始まりました。桟木と呼ばれる細い木材に引っ掛けてあるだけなので、どんどん外して重ねていきます。
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軒先の1列だけは釘で固定されていました。
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瓦・桟木も外し、下葺材も剥がしているところです。かすかに懐かしい字体が見えますね。
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ほぼ全面に見えているのはバラ板です。
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バラ板の上に野地板を張っていきます。
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通称、タワーと呼ばれる昇降機です。足場に固定し、ウインチ(巻き上げ機)で台車(荷物を置くところ)を上下に動かします。剥がした瓦を下へ降ろしたり、新しい下葺材や屋根材を屋根まで上げるのに使用します。
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今回の下葺材は耐用年数30年のタジマの「ニューライナールーフィング」です。
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下葺材も屋根材も軒先の低い所から上へ施工していきます。
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屋根全体に下葺材が張られ、本体もすでに屋根の上にあります。屋根の形は寄棟であることがわかりますね。
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こちらは役物のひとつで唐草(からくさ)と言い、下葺材の次に軒先に取り付けます。
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次の役物は隅棟(屋根の一番高い所から角に向かって下っていく所)に取り付けます。
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本体の取り付けです。場所によっては1枚をそのまま使用しますが、必要に応じて切断しながら使用します。
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隅棟は本体の上に貫(ぬき)・棟板金を取り付けます。通常は木材が使われることが多いですが、銅一板金では耐久性の高い樹脂製の貫を標準としています。
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屋根の一番高い所、棟には換気のための穴を開けます。
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換気材です。
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換気材に被せる棟板金を加工しています。
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棟板金も取り付け、これで全て完了です。